ライフイベントとストレス

新年度が本格始動です。
今日4月7日、小田原オフィス周辺は、午後から花散らしの雨となりました。近隣の学校では始業式・入学式が行われておりました。
新しい制服や真新しいバック・シューズで登校する小・中・高等学校の児童生徒、スーツに身を包んだ保護者の方を多く見かけ、新鮮な気持ちになりました。

人生において変化するきっかけとなる出来事を、「ライフイベント」といいます。環境の変化は、良くも悪くもストレスがかかります。
わくわくする人、楽しめる人もいれば、不安を抱える人も少なくありません。
自分が望んだ環境でも、あるいは、外から見れば良いこと(昇進や結婚など)だとしても、生活の変化はストレスになり得ます。

ストレス反応と環境との関係を検討した代表的な研究に、ホルムズとラー(Holmes,T.H&Rahe,R.H)のライフイベント研究がある。ホルムズらは、日常生活において遭遇する社会的ストレッサーとして生活上の出来事43項目を選定し、その強度を数量化した社会再適応評定尺度(Social Readjustment Rating Scale)を開発している。ストレッサーとなる最も大きな出来事は、「配偶者の死」であり、以下、「離婚」「夫婦別居生活」「拘留」「親族の死」「個人のけがや病気」などが続いた。
職業、職務に関連するものでは、「失業」「退職・引退」「合併・組織替えなど勤め先の変化」「転勤・配置転換」「仕事上の地位(責任)の変化」「職場の上司とのトラブル」「勤務条件や労働条件の変化」などが挙げられている。


出典先:キャリアコンサルティング理論と実際6訂版 一般社団法人雇用問題研究会 令和5年2月

社会人の方々も、年度末の異動や退職にかかわる引継ぎ、新しい職場・人・新規業務関連などで忙しくなる時期です。
お子さんたちも、大人も、新しい人との関りや環境の中で緊張し、知らず知らずのうちにやストレスを抱えていることもあります。
体の痛みや何となく不調が続くことで訴えている場合もあります。日々の生活習慣のちょっとした変化が影響することも多いので、新たな生活に慣れるまで、しばらくは留意する必要がありそうです。

不安がある方は、丁寧にご自身の思いに目を向けて、具体的に不安要素や感情を書き出してみることをお勧めいたします。
漠然とした不安を具現化することで、ご自身なりの対応を考えたり、あるいは慣れることで、不安を軽減できることもあります。
簡単にセルフチェックできるサイトもございますので、ぜひご活用ください。

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