いい意味で「自己満足」を感じること
心理学的な視点から自己満足は、次のような概念とかかわっています。
●自己効力感(self-efficacy)との関係
自己満足は、自分がある目標や課題を達成できたときに生じやすい感情です。これは心理学者バンデューラの「自己効力感」と関わります。
→ 自分にはできる、という感覚(自己効力感)が高まると、努力の結果に満足しやすくなります。
●自己肯定感(self-esteem)との関係
自己満足は、自己肯定感を支える要素の1つです。
→ 自分の行動や選択を肯定的に評価できる人は、小さなことでも満足を感じやすいです。
●内発的動機づけと外発的動機づけ
心理学では動機づけを「内発的(自分の内側からの動機)」と「外発的(報酬や承認など外からの動機)」に分けます。
→ 内発的動機づけで行動している人は、他者の評価がなくても自己満足を得やすいです。
●ナルシシズム(自己愛傾向)との関連
心理学的には、過剰な自己満足や自己陶酔は「ナルシシズム」と呼ばれる性格特性と関わることがあります。
●成長マインドセットとの関係
心理学者キャロル・ドゥエックの「成長マインドセット」の研究では、失敗を学びの機会ととらえる人は小さな進歩に自己満足を感じやすくなります。
一方で、気をつけたいのはネガティブな自己満足の例があります。
ネガティブな自己満足の背景には以下のようなことが考えられるようです。
・認知的不協和の解消(不快感を減らすために自分に都合よく解釈する)
・自己愛傾向(ナルシシズム)
・防衛機制の一種(例:合理化や自己正当化)
●他人のことを考えない例
例:知識伝達ばかりのプレゼンは、聞く方は内容がよくわからない。
●努力の方向がずれている例
例:デザインにこだわりすぎて、肝心の使いやすさを忘れている。
●反省や成長が止まる例
例:今の自分に満足しきって成長しようとしない。
●現実逃避の一種になる例
例:何も行動していないのに『まあ大丈夫』と自己満足して安心している。
例の参考・引用:ChatGPT
ネガティブな自己満足を避ける方法として参考にしてみてください。
他者の声を取り入れる
本来の目的を忘れない
自分の成長を重視する
自分の感情を客観視してみる
周囲の影響を考える