心理学での投影とは
心理学で投影とは無意識に働く防衛機制(自分を守ろうとする心のメカニズム)です。自分が持つ否定的な感情を他人のものとして知覚し、不安や葛藤を軽減することで自身の安定を得ようとするものです。
よくある例は
「自分が●●さんのことを嫌い」なのに「●●さんは自分のことを嫌っているのだ」と思い込んでしまい、自分は悪くないという気持ちになることです。
他者の気に障るところ、イライラする部分が、実は自分に対するコンプレックスや劣等感、自分の嫌いな部分だと感じた経験が皆さんにはありますか。
面談場面でも投影は時々あることで、私は人間として当たり前のことだと認識していますが、見極めるのは正直大変です。人間関係のトラブルに発展しないよう、事実と異なっている可能性がないかなど物事を客観的に見ていく必要があります。投影は悪いことばかりではないので、他者に否定的な感情が沸いている時には少し意識すると、冷静に自分自身の感情に向き合えるかもしれません。