絶対があるとすれば、生者必滅

２０２４年の夏至は６月２１日

最期を意識して自分らしいキャリアを考えることも

この世に絶対があるとすれば、個人的には、生者必滅（しょうじゃひつめつ）だと思っています。今生きている者は必ずなくなってしまうという、この世の儚さや無常を表しています。
もちろん、語り継がれ、人々の心の中に生き続け、記憶や映像で残ることはあるとしても、人間としての寿命は、いつかは尽きてしまいます。
だからこそ、命ある限り、その人なりに精一杯生き抜くことや、偉人や権力にかかわらず、万人平等に向き合うことと捉えることもできます。

キャリア相談では、ご本人のはっきりとした目的に向かうこともあれば、人生の漠然とした不安を語っていただきながら進めていくこともあります。いずれにしても、これまでの人生の歩みを肯定的に捉えつつ、今後の人生に少しでも光を見出していただけるようなセッションができればと思っています。

カウンセリングでは、その方の思いを一緒に整理していくことも可能です。
特に中年期以降では、老いや病気の恐怖、仕事の行き詰まり、生活全般での漠然とした不安を語っていただくことが多いようです。

人生100年時代を迎え、キャリアのご相談では、心身の健康以外にも、相続関係、家族、社会保障など多岐にわたります。
健康寿命を伸ばす努力をされる方（不老不死、不老長寿を願った人生）もいれば、終活を進めて（残りの人生、短くても太く）自分らしくと考えている方など様々です。
当カウンセリングオフィスでは、同じオフィスフロアに行政書士法人様がいらっしゃいますので、具体的な相続や後見について、専門機関としてご紹介をする場合もあります。

私が「まだ死ねない、もっと生きたい」と切実な思いを実感したのは、20代最後の歳、内臓疾患の前がん状態で1か月ほど入院した時でした。子ども二人はまだ幼く、両親も健在、やりたいことはまだ先にある…若輩者でした。
点滴治療をうけている時には、ベッドに体が重く沈み込むような感覚で、横になってもだるさが加わり、体重は現在より10㎏近く少ない状態でした。
幸いなことに、５年ほどかけて快方に向かいましたが、最も体が辛い体験でした。もし短い人生になるなら、精一杯生きたい…と考えた時期でもあります。最期を意識してこそ、自分らしい人生を考えることができたのかもしれません。

2024年の夏至は6月21日（金）でした。昼間の時間が長いことに合わせて動いて、時計を見たら19時15分を過ぎていました。周囲はまだ薄暮です。何となく多くの用事を熟した錯覚に陥り、夕飯が遅くなってしまいました。