決めつけ
カウンセリングの世界では、相談者様の話を聴いてカウンセラーの準拠枠で理解してしまうと良い傾聴には至りません。決めつけもしないように努めています。ちょっとした会話にも、相手の話をよく聴くことは大切だと気づいた出来事がありました。
小田原駅には、海外からの観光客が多くいらしています。時々、たずねられますが、ほとんどは行き先や交通機関の乗り場、バス停に関することなので、駅構内の掲示板を案内したり、清算類は窓口の場所を案内して解決できています。
今日、発車前の電車内に、大きな荷物を引きながらカップルがやってきました。男性が「デンシヤ ヤマト?」とある男性客に聞いていました。男性は答えなかったので、路線図掲示板のそばにいた私が対応しました。「Are you going to?」片言で確認したところ、「 Yamato」と言います。 「ヤマト?」「Yes,Is this Train?」と聞かれたので「大和」(小田急と相鉄線が乗り入れている駅)だと私は決めつけていました。
ところが、スマホで路線探索をしながら女性のほうが、違うと首を振るゼスチャで、看板を見ます。すると「Hakone Yamato」と言います。ああ、そうか「箱根湯本!」
✖「Hakone Yamato」 ✖大和
〇「Hakone Yumoto 」〇湯本
危うく案内を間違えるところでした。恥ずかしながら私は英会話はほとんどできないに等しいため、路線図と看板を見ながら何とか無事に箱根湯本行のホームと乗り場へ案内できました。こんな時こそ、携帯電話の翻訳アプリを使えることに早く気が付けば、もう少し丁寧に対応できたのに…と思いながら、電車は動きだしました。やれやれでした。
聴き間違い、言い間違いを含め、どのような場面でも人の話を聴く時には集中し、耳を傾けることが大切だとあらためて実感いたしました。