作詞とカウンセリング
私は作詞を趣味としていた時期があります。
本格的に触れたくて20代は通信教育、40代は通学で学びました。
歌手、作詞、作曲、編曲、携わるスタッフ等々、作品としての1曲を味わう楽しみをほんの少しかじっていました。
昨日、通学した頃お世話になった音楽研究所の同窓会に参加し、短い時間ではありますが恩師と久しぶりに話ができ、素敵な作詞をしていた知り合いにも会えて、心躍る時間を過ごしてきました。
あらためて作詞について思いを馳せてみると、作詞とカウンセリングの共通点は多くあります。
キーワードは
共感
感情
違いをとらえる
ことだと感じています。
クライエントの語りを傾聴しながら、カウンセラーはあたかも自分のことのように、湧き出る感情に共感します。
クライエントが苦しんだり悩んだりするのは、理想と現実のギャップ・自分と他者の思いの違い・考えや捉え行動のズレでもあります。
時代を超え歌い継がれて色褪せない名曲は多くの方の共感を得ていることをあらためて実感しています。
同じ歌詞でも、自分が聴く年代によって歌詞の意味や捉え方が違ったり、別の場面が思い浮かんだり、不思議なものです。
昭和世代の私は歌謡曲全盛期。現在のように通信機器が発達しておりませんし、田舎で放映されるチャンネルが限られており、テレビに釘づけになりながら歌まね、振りまねをしたものです。
ラジオから流れる曲をカセットテープで録音しようと、雑音を避けようと数分息を潜めた場面も度々。
歌唱する歌手に憧憬の視線を注いだのは勿論ですが、小学生の頃から私はその作曲は誰か、作詞をしたのはどんな人物かに興味を抱いていました。
歌詞の中に詰め込まれた情景、感情、物語をこれからも味わっていきたいと思います。